「面白い」と聞いて、見に行ってきました。
文句なく面白かった。
けど、石原さとみがなぁ…。どうしてあんな人に役を当てたんだろう。
「英語が下手」という前評判を聞いていたけれども、あれは英語がうまいとか下手とか、そういう問題でさえないと思います。「英語通訳の日本人」という設定なら、あの英語は十分に流暢だったと思う。けど、アメリカ人役に日本人女優って、無理があるよなー。
逆に考えてみたら、すぐわかると思うんだけど。どんなに演技のうまい努力家のハリウッド俳優だって、「総理の椅子を狙う日本人」なんて役をやらせたら、滑稽にしか見えないでしょう。どれほど頑張っても日本語に不自然さは残るし、ちょっとしたジェスチャーひとつにも文化の違いが出ちゃう。たとえば「おや?」という含みのある表情として方眉をつりあげるのは、アメリカ育ちの人なら日常的に使っているジェスチャーだけど、たいていの日本人にはそもそもその動作ができない。何か月もかけて、よほど練習しないと無理じゃないかな。
アメリカ人という設定なのだから、たとえ日本語がたどたどしくなっても、英語がネイティブの人にやらせたらよかったのに。または、ピーター・バラカンみたいな人に頼むとか。俳優じゃないけど。でなければ、そもそも設定を見直すか。
そこだけが何とも言えず残念でしたが、その残念さを割り引いても、面白かった!