かぜの科学

風邪の真実を学ぶべく、ジェニファー・アッカーマン著「かぜの科学」を読みました。

医学博士によって、この上なく科学的な裏付けに基づいて風邪について記された本です。

「風邪に関する迷信のウソが実験データに基づいて明快に否定される」みたいな内容を期待したのですが、期待に応えているようでそうでもない感じでした。というのは、散々いろいろな実験データを並べた末に「結局、詳しいところはまだよくわかんない」と、すごく正直なんだけど身も蓋もないまとめ方をしてあったりするから。

面白いと思ったのは、「風邪は人類にとっての必要悪」という考え方でした。風邪を引いている間はインフルエンザにかかりにくいという恩恵があることが統計上わかっているし、風邪をひけば堂々と休みがとれる、たまには風邪をひくのもいいんじゃない、という考え方です。もちろん賛同しない人もいるでしょうが、自分はなるほどなーと思いました。

とりあえず、風邪を引かないために気をつけるべきことは、ごく常識的なことでした。

  • 十分な睡眠をとる。
  • 喫煙、飲酒を避ける。
  • 適度に運動する。
  • 風邪を引いた人、特に子供には近づかない。
  • 手を頻繁かつ入念に洗う。
  • 顔に手をやらない。
  • 外出時はウィルスを拾わないよう気をつける。

要するに、健康的な生活を心がけて、ウィルスを体内に入れないよう気をつけていれば風邪は引かない、と。そりゃそうだ。

アカデミックな雑学が詰め込まれていて、面白い本でした。役に立ったかっていうと、うーん…。「体を冷やすと風邪を引く、というのは迷信」と自信を持って言えるようになったくらいかな?

「大切なのは常識的なこと」と、わかったのが収穫なのかもしれません。