がんと闘わない生き方

先日「癌と闘わない選択」を読んだ後、同じトピックスの本が読みたくなって探してきました。

先日読んだ本とは違い、こちらは思ったとおりの内容でした。末期がんには、無駄な手術や治療にお金と体力を費やすよりも、残された時間を幸せに過ごすことに重点を置いて考えた方が良いのではないだろうか、という趣旨の本でした。この本を読むと、父の亡くなる前の1年間は、ほぼ理想的な過ごし方だったのだなぁと思います。

「がん」とは何なのかについて詳しく説明してあった部分は、とても勉強になりました。がん細胞が健康な人の体内でも日々作られているものとは知りませんでした。どんな人にでもリスクはあるし、がんになるかどうかは運としか言いようがない部分がある、というのも納得できました。

ただ、読んでいていくらか引っかかる感じを受けた部分もあります。どうしてだか自分ではよくわからなかったのですが、「小野寺時夫『がんと闘わない生き方』」という感想記事を読んで、そういうことだったかも、と思いました。自分自身は医者ではありませんから、そこまで強い反発は感じませんでしたけど。

父に読ませてあげたかったな。

この著者とよく名前が並べて挙げられる近藤誠という医師も、たくさん本を書いているようですが、こちらは感想 (ex. https://www.facebook.com/masato.kinugasa/posts/660548914073750) を見ただけで読む気が失せてしまいました。こちらは「どんながんであれ放置すべし」という非常に乱暴かつ科学的根拠に逆らった主張をしているようです。この著者と並べるには、論旨が違いすぎるような。

先の感想記事を読んで、「わたしはがんで死にたい」も読んでみたくなりました。