石を積む人

エドワード・ムーニー・Jr著「石を積む人」を読みました。

原題は “The Pearl of The Stone Man” (石男の真珠)。映画「愛を積む人」の原作と知って、読んでみました。

米国ベストセラー小説だそうです。元高校教師だった主人公が、亡くなった愛妻との約束だった石塀を完成させていく話。その中で非行少年たちとの交流や、親子の確執などが描かれていく、という感じなのですが、どうも今ひとつ感情移入できませんでした。

というのは、非行少年たちの家庭問題がステレオタイプすぎてリアリティが感じられなかったから。ラストの泣かせどころのはずのシーンにも、感動する前に「この非常事態に何してるの?もっと先にやるべきことあるんじゃない?」というのが気になって、気になって。

働く母親の描き方も、偏りすぎだと感じました。子どもに必要なのはモノより愛情だという点には異論がありませんが、女性は子どもを産んだら仕事をやめて子育てに専念すべし、と言わんばかりの描き方はどうなんだろう。仕事を頑張るあまりに子どもに十分な関心を向けられない人がいるのはわかるけど、登場する働く母親すべてが不人情な人たちというのは、偏りすぎていて嘘くさく感じてしまいました。

映画はそのあたりどんな風にまとめたのでしょうね。見てないのでちょっと気になります。