「タイムリープ」というジャンルの元祖となった本らしい。
作中で、他のタイムトラベルものの本を「ラベンダーの匂いを嗅ぐ奴」、「車に乗る奴」、「猫が扉を探す奴」と表現するのが面白かった。それぞれ「時をかける少女」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「夏への扉」だと思う。
自分だと他にも「トムは真夜中の庭に」、「時の旅人」、「マーニーの思い出」なんかを思いつく。……どれも児童文学だった。大人向けだと「ゲイルズバーグの春を愛す」、「ジェニーの肖像」、「ふりだしに戻る」、「リプレイ」、「たんぽぽ娘」、「七瀬ふたたび」とか。案外いっぱいある。でも、どれもやっぱり作中で触れる本に比べるとだいぶマイナーかもしれない。