「やめられない」心理学

島井哲志著「『やめられない』心理学 ー 不健康な習慣はなぜ心地よいのか」を読みました。

健康のための心理学を専門とする著者が、ダイエットや禁煙などに役立つ心理学をまとめた本です。

食べ物を嫌いになるのは、子供時代に食べるよう無理強いされた場合が多い、という統計があると読んで、なるほどなーと思いました。体に良いものを食べさせようとして押しつけると、逆に嫌いになってしまう。しかも、そうして一度嫌いになってしまったものは、大人になっても嫌いなままなのだ、と。

でも、別の本で読んだけれども、人は食べ慣れたものを好む傾向がある、とも言います。食べなきゃ食べ慣れることもないじゃんね。難しいなぁ。結局、しっかり空腹になってから食事は摂るべしということみたい。お腹がぺこぺこなら、少々気に入らないところのあるものでも美味しく食べられるものだから。子供にやたら間食させてはいけない理由は、そういうことなのでしょう。

そして、好き嫌いが多いまま育ってしまう子は、たぶん間食し放題で食事のときにお腹があまりすいてなかったんじゃないかな。

と分析してみたところで、やはり好き嫌いが多すぎる人に健康的な食事をとらせるのは、難しそうなのでありました。自分は大丈夫なんだけど、弟がなー。「食卓に好物を並べないようにすれば、自然に食べる量が減る」作戦は、なんだかかわいそうのような気もするけど、今度会うとき提案してみよう。