タラ・パーカー・ポープ著「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」を読みました。
原題は “For Better: The Science of Good Marriage” で、「より良い結婚生活を送るための科学」という感じのタイトルです。邦題はかなり印象が違うので、主に男女の違いについて書いた本かと勘違いしてしまいました。せめて副題に原題の正確な翻訳を入れておけばよかったのに。
思っていた内容とは違いましたが、それはそれで面白く読みました。
馴れ初めの頃の話をさせると、そのカップルがその後離婚するかどうかを8割の確率で言い当てられる、というのも面白い話でした。話す内容から判断できるのではなくて、それをどのように表現するかでわかってしまうのだそうです。その頃の大変だった体験を否定的あるいは批判的に表現するか、またはそれを乗り越えたという肯定的な面から話すのか。言われてみれば、なるほどなーと思います。
感情表現が控えめな配偶者の場合、お互いわかっているつもりでいても、やっぱり愛情はちゃんと表現しなきゃ伝わらないものなんだ、とか。統計の裏付けをもとに説明されるので、説得力が違います。
これから結婚しようというカップルにお薦めしたい本でした。