渡辺誠著「昭和天皇のお食事」を読みました。
「天皇の料理番」に関連する本として、興味を引かれて読みました。
正直、読んで面白かった部分は皇室に関する話題ではなく、著者自身について書かれた部分でした。戦時中のお父さんのボルネオ渡航記など、そのままテレビドラマにしてもいいんじゃないかと思うくらい面白い。
でも、その後の筆者の料理修行中の出来事は、一部凄惨を極めていて、読んでいて胸が悪くなりました。お父さんが「料理なんてやくざな仕事」と反対したのも道理です。やくざとしか言いようがない。良い人もいたかもしれないけど、普通なら傷害罪でつかまるようなことをする人たちが野放しでいる世界なんて。
料理界も、今では少しは変わってきているのかしら。