神の子

薬丸岳著「神の子」を読みました。

戸籍も作られず虐待されて育った少年が、特異な才能ゆえに闇の組織に付け狙われるが、その才能を武器として生き抜いていくサスペンス。ハードボイルドに分類されていましたが、ハードボイルドというよりはサスペンスじゃないのかな。

主人公の生い立ちや性格は全然違うけど、スティーブン・キングの「Firestarter」(邦題:炎の少女チャーリー)を思い出しました。

ラストには、ちょっと納得がいきませんでした。何かもっとこう、必然性に基づいた結果であって欲しかったというか。でも、大筋はテンポよく進むストーリーで、ちょうど少年漫画の原作にでもなりそうな雰囲気の面白い小説でした。