畑中三応子著「体にいい食べ物はなぜコロコロと変わるのか」を読みました。
ファッションフードとフードファディズムの変遷についてまとめた本。いろいろあったんだなーと興味深い。一瞬ですたれて忘れられるモノも多い中、しぶとく生き残るモノもあり。
マクロビオティックなどは、明治時代に日本人が作り上げた食事法が海外に広まり、最近になってまた逆輸入されたというワールドワイドな歴史があって、面白いなーと思いました。海外セレブのダイエット法として日本に入ってきたことは知っていたので、てっきり海外で生まれたものとばかり思っていました。
この本の中で紹介されている国立健康・栄養研究所の「『健康食品』の安全性・有効性情報」というサイトも、特に被害関連情報が興味深く読めました。時間のあるときにゆっくり目を通してみたいと思います。
巻末の年表も面白い。最近の傾向は、医師の資格を持つ人が書く本が多いのですね。医学的、科学的なキーワードを散りばめて解説されると、冷静に考えたらおかしな話でも妙に説得力があるのがこわいところ。疑似科学には引っかからないよう気をつけないと。最近だとコラーゲン、酵素、水素水、あたりでしょうか。気をつけよう。