なぜ、この人と話をすると楽になるのか

ニコニコ生放送で8回にわたって話した、コミュニケーション上達法についてまとめたもの。

表紙にあるアニメ風のイラストや、本文書き出しの「いまこの放送を見てくれているみんな」という文章に違和感を持ち、巻頭をよく確認したら目次の裏にこう書かれていました。

本書は、八回にわたりニコニコ生放送で話した内容を構成したものです。また、そのときに寄せられた視聴者からのコメントは、適宜改変して〈 〉で示しました。

納得。

コミュニケーションの本とダイエットの本というのは本屋さんの店頭からなくならない。太っている人と口下手が常にいる。現代人の悩みはきっと、太っていることと人とうまく話ができないことなんです。

そんな数あるコミュニケーション本の中の1冊である、本書。

他の本と違って面白いと思ったのは、コミュニケーションをゲームに例えているところでした。「議論」とは対戦型のゲーム、「コミュニケーション」とは協力型のゲーム。居合わせた人みんなで協力し合って高得点を狙うのが「コミュニケーション」だ、という例え方です。高得点とは何かというと、「全員が気持ちよくなれること」。大きな減点ポイントとなるのが、「気まずさ」。

確かにそう考えると、言葉を選ぶ際の明確な判断基準になりそう。

もうひとつ面白かったのは、「空気を読む」のはどういうことか、噛み砕いて説明している部分。

空気を読むとは具体的にどういうことか?ひとことで言えば、その場のムードに自分のテンションを合わせることです。相手とテンションを合わせる。その場のムードにチューニングする。それだけのことです。

テンションの低い集団に、いきなりハイテンションで突っ込んで行っても浮くだけ。場を盛り上げたいなら、同じテンションで入っていき、徐々に盛り上げていかないと。ということみたいです。なるほどなー。

技術的な部分は、他の本にもあるようなオーソドックスなものなのですが、例え方がうまいのですっきり腑に落ちやすいと思いました。