母の日記

秋川リサ著「母の日記」を読みました。

認知症の実母の介護記録エッセー。芸能情報にとんとうといため、「秋川リサ」という名前も知りませんでしたが、巻末の写真を見るときれいな人なのね。さすが元モデル。

読んでいて本当に悲惨だと感じたのは、お金のこと。昔と違って、通販で簡単に注文できるのがアダになっています。認知症の人は何度注文してもそのことを忘れ、必要のないものを繰り返し注文してしまう。24時間見張っているわけにもいかない。けど、目を離した隙に有り金すべてどぶに捨てるようなことをされては…。成年後見人制度とか、使えなかったのかしら。気づいたときには、もう手遅れだったのかな。

きれいごとでは済まない、体験者ならではのエピソードの最後は、お母さんへの感謝の言葉で終わっていました。強い人なんだなぁ。